水晶の産地はどこ?世界中から発見される水晶のそれぞれの特徴を大公開!

水晶は透明な見た目が美しく、宝石やジュエリーとして多くの方に愛されている天然石のことです。古来から信仰の対象とされており、大切に扱われてきました。そんな水晶は世界中で採掘されており、その地域によって特徴があるようです。そこで今回は、水晶の産地ごとの違いについて見ていきましょう。

水晶ができる過程

水晶はケイ素と酸素によって構成されています。ケイ素は地球上の表面にたくさん含まれている元素です。それと酸素が混じり合ってできるため、世界中のどこでも発見されているのです。しかし、簡単に形成されるわけではありません。水晶は地下の深いところでケイ素がマグマの熱によって溶かされ、冷えて固まることによってできます。その冷える速度によって形が変わると考えられており、時間をかけてゆっくりと固まることによって大きな結晶となります。

水晶の希少価値が高い理由

水晶というと、透明な見た目を連想する方も多いでしょう。そのような透明な水晶は、形成される間に他の鉱物が混じらずに、結晶化することができたものです。結晶化するためにはある程度時間がかかるため、その間に鉱物が混じってしまうこともあります。そうすると、透明ではなく、何かしらの色がついてしまうようです。そのことから、透明な水晶ができる確率はかなり低いので、希少価値がかなり高いと言われているのです。

水晶の産地とその特徴

先ほどもお伝えしたように、水晶は地球上によくあるケイ素と酸素が結晶化して作られるので、世界各地で採掘されています。しかし、結晶化する環境は異なるので、その産地によって特徴が異なるようです。そこでここからは、水晶の産地による特徴について詳しく見ていきましょう。

ネパール(ヒマラヤ)

ヒマラヤ山脈が位置するネパールでは、ヒマラヤ水晶と呼ばれる水晶が採掘されます。その希少性から多くの方からの人気を集めている天然石のようです。ヒマラヤ水晶が希少だと言われている理由は、世界有数のヒマラヤ山脈から、人の手を使って時間をかけて掘り起こされているからだと言われています。ヒマラヤ山脈の採掘場は聖域となっており、そこに入ることができる人は少数と言われています。少ない人数で山を登って採掘しているため、数多く流通することはありませんし、特別なパワーや品質を感じることができると考える方もいるようです。ヒマラヤ水晶といっても、その採掘場によって水晶の特徴は異なるので、比較してみるとそれぞれ違った魅力を感じられるでしょう。

ヒマラヤ水晶・ラパの特徴

たくさんあるヒマラヤ水晶の中でも、最もさまざまな種類の水晶が発掘されているのがラパという場所です。クローライトやトルマリンなどの他の鉱物が混じって結晶化した水晶や、高い透明度を保っている美しい水晶もあるようです。個性的で唯一無二の水晶を手にしたいと考えている方は、ラパ産のヒマラヤ水晶を選ぶといいでしょう。

インド(マニカラン水晶)

インド北部もヒマラヤ山脈に接しています。その奥地にあるマニカラン地区でとれる水晶は「マニカラン水晶」と呼ばれており非常に人気が高いようです。インドはヒンズー教の聖地として崇められていることから、この土地でとれる水晶には特別なパワーがあると考える方もいるようです。マニカラン水晶がとれる採掘場は6000mほどの標高となっているので、古来は氷河に覆われていたようです。しかし、近年は氷河が溶けたことによって採掘が可能になっているようです。

マニカラン水晶の特徴

マニカラン地区は近年氷河が溶けたことによって、水晶の採掘ができるようになった場所です。そのため、まだ未知の部分が多数あると言われています。ただ、この場所は氷河によって水晶はゆっくりと冷やされてきたため、美しい水晶が多く発掘されると考えられているようです。また、過酷な場所で結晶化した水晶は面白い形をしていることも予測されています。神聖で個性的な水晶をお探しの方におすすめです。

ブラジル

ブラジルは、昔から世界有数の水晶産出国として有名な地域です。質がよく、美しい水晶が多いので、パワーストーン好きなら誰でも知っている場所と言えるでしょう。ブラジルは工業用の天然石の産出も行われていたので、その名残として現在も採掘して販売しているところもあるようです。

ブラジル産水晶の特徴

ブラジル産水晶は、質のランクにかなりバラつきがあるそうです。質が高い場合、透明度が高いものや、内側のクラック部分に大きなレインボーが見られるものもあるようです。また、インテリアとしてもブラジル産の水晶は魅力的だと感じる方も多くいるようです。選ぶ時には自分の目で見てチェックしてみてください。

アメリカ

アメリカは、代表的な水晶の産地が2つあります。アーカンソー州で採掘されるものが「アーカンソー水晶」、ニューヨーク州で採掘されるのが「ハーキマーダイヤモンド」と呼ばれています。

アーカンソー水晶の特徴

アーカンソー水晶は、透明感のある美しさが魅力だと言われています。氷のような見た目で、インテリアとしてよく利用されています。アーカンソー水晶は小さめのものが多いので、サイズが大きいものは希少価値がかなり高いと考えられているようです。ただ、近年は良質なものが減ってきていると言われているので、しっかりと確認して購入した方がよいでしょう。

ハーキマーダイヤモンドの特徴

ハーキマーダイヤモンドは、両剣のように水晶の両側が尖っている形をしているのが特徴です。洗練されたその見た目から、発掘した方がダイヤモンドと勘違いしたことにより、このような名前がついたようです。ただ、近年はその希少価値から、他の産地の水晶がハーキマーダイヤモンドとして売られていることも増えているようです。そのため、ハーキマーダイヤモンドを購入する時には信頼できるお店を使うようにしましょう。

コロンビア

コロンビアというと、エメラルドの産地として知名度が高いです。しかし、昔から水晶の産地としても知られており、日本でも見られているようです。かなり希少で高価なものなので、愛好家の中では収集している方もいるそうです。

コロンビア水晶の特徴

コロンビア水晶の特徴は、個性的なプロポーションです。細く尖った剣がたくさん刺さっているような見た目が多く、おしゃれなインテリアとして使われているようです。ただ、希少で価値が高いですが、衝撃で壊れやすくなっているので、注意が必要でしょう。

日本

昔は日本でも多くの水晶が発掘されていました。しかし、近年はほとんどの鉱山が閉鎖されていることから、なかなか採掘されなくなっています。そのため、希少価値がどんどん上がっていると言われています。日本でもさまざまな場所で採掘されていましたが、最も人気が高いのは山梨県で採掘された水晶となっています。

日本の水晶の特徴

日本の水晶は、海外のもののような派手な見た目のものはほとんどありません。しかし、繊細な美しさが魅力と考える方も多くいるようです。

まとめ

いかがでしたか?水晶は世界各地で発掘されている鉱物です。ただ、産地によってその色合いや形が異なるようです。そのため、産地にこだわって探してみると、自分の好みの水晶に出会うことができるかもしれません。水晶を購入される際は、ぜひ産地を見て水晶を探してみてはいかがでしょうか?